●●●ノルウェー福祉レポート・2●●●
 《ノルウェー語学校の保育園》
by Yoko(管理人)
(2001/2/3更新)

保育園の様子


管理人Yokoがお届けする福祉レポート第2弾は、私が通っていたノルウェー語学校併設の保育園です。保育園はノルウェー語でbarnehage(バーネハーゲ)と言います。
ノルウェー語学校には外国人が無料で通うことができます。一人当たり850時間(ただし単位は40分授業で1時間)を受ける権利があり、平日コースと夜間コースがありました。母国で学んだ義務教育の年数によっては更に長い時間がもらえます。学校といってもここは移民などの大人向け。つまり小さな子供を抱えたママさん生徒もいるわけで、生徒が授業を受けている間子供を預かってくれるのがこの保育園でした。私が通っていたのはドラメン市にあるFjellheimskoleでしたが、ドラメン市は首都オスロほどではないものの多数の移民を受け入れている自治体です。聞いたところでは外国人が既に15%をこえているとの事でした。(ちなみにオスロは25%を越えているらしいです)

余談が長くなりましたが、この保育園には国際色豊かな子供たちが、ごちゃ混ぜになって遊んでいます。キリスト教徒の子もいればイスラム教徒の子も、ヒンズー教徒の子も仏教徒の子もいるわけです。最初のうちは母国語しかわからない子供たちはなかなか馴染めないそうですが、語学の習得能力に関しては子供は天才です。気がつけばノルウェー語学校に通う親たちよりも自然に流暢なノルウェー語をしゃべっていたりするようです。保育園での活動内容はリレーエッセイにKさんが詳しく書いて下さっているので、まったく同じような感じだと思います。(リレーエッセイ「保育園実習日記」)。外国人だからといって特別扱いするようなこともありません。南国からきた子供たちも、寒い冬でも外に出されて遊んでいました。何しろノルウェーでは氷点下10度を下回らなければ赤ちゃんだってベビーカーごと外に出ていますから。

保育園は学校の建物の1階の一部にありました。保育室の横にはキッチンがあります(写真中央左)。また保育室の角には落ち着いた応接コーナーもありました(写真中央右)。全体的には木のぬくもりが溢れるインテリアで、ノルウェー人たちの家庭の様子となんら変わらない雰囲気であったのが印象的です。
ちなみに、私は子供がいるわけではありませんので、勘違いはなさらないで下さい。この写真はノルウェー語教室の先生の提案で、見学に行ったときに撮らせていただいたものです。


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