ノルウェーが管轄のノーベル平和賞の選考は、最近とみに評判が芳しくない気がします。
オバマ大統領は時期尚早だったのでは?
EUにあげるって、単にヤーグラン選考委員長がEUのシンパだからあげたの?
などなど、ここ日本でも疑問の声があがることも目立っていましたね。
来年のことを言えば鬼が笑う、ということわざがありますが、早くも今年のノーベル平和賞候補が記事になっていましたので、ご紹介しましょう(Aftenposten紙、2013年2月2日)
・・・というかもうすでに2/1が候補者推薦募集の締め切りだったようです(私は絶対推薦されていない自信アリ!)。
ちなみに昨年の候補者は231人。
多い、それともこんなものでしょうか?
ここから25人~30人までに絞り込んだ「ショートリスト」を作成し、最終選考、となるようです。
今年の平和賞候補者の顔ぶれですが・・・。
平和研究所(PRIO)所長、Kristian Berg Harpvikenはすでに自分のショートリストを作成しました。
そのリストのトップは、パキスタンの女の子、Malala Yousufzai(マララ・ユサフザイ)です。
彼女はまだ15歳ですが、タリバンに怯えながら教育を満足に受けられない女子教育や平和の必要性を訴え、テロリストたちから銃撃された事件にまで発展してしまいました。
日本を含む世界で大きく報道されたので、みなさんもご存知でしょう。
マララさんはノルウェー労働党の3人の国会議員から推薦されました。
所長は語ります。
「ノーベル憲章には、子どもにノーベル賞の候補にしてはいけないとはどこにも書いてありません。
たとえ選考委員会が、平和賞をこれほど若い人に与える影響について長い議論が必要になるとしても、ね」。
同所長のリストには、ロシア人女性3人の名前もあります。それぞれ人権活動家です。
プーチン政権下では、人権抑圧などが問題となっていて、さらに言論の自由を抑制する新法を作りました。
そうした中、果敢に活動する女性たちを推薦するノルウェーの国会議員たちがいます。
3人目の候補者で、かつ「本命視」されているのが、Dennis Mukwege氏。
コンゴで婦人科医療に携わる同氏は、レイプ被害者支援や戦争における性犯罪を防止する活動をしています。
同所長のコメントを再び引用しましょう。
「Mukwege氏の名前は今までも何度も上がってきました。
そしてノーベル平和賞選考委員会は、同氏を高く評価していると確信しています。」
3月にならないと、誰が推薦されたか公表されないそうです。
今年は大多数の人が、「うん、納得!ノルウェーやるじゃん」って思えるような選考に期待したいですね。
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