12月は、日本では「ノルウェーワッフルの月」と知られていますが・・・・
というのは軽い冗談で、私たちの「ノルウェーについて学ぶサロン」で、ここ数年、12月になると「ワッフルパーティ」を開催し、そこそこの人気を博しています。
ノルウェーに、ワッフルで成功を収めた女性がいるようなので、ご紹介いたしましょう(Aftenposten, 2011年12月3日)。
彼女の名前は、Stine Åsland。まだ29歳ですが、立派な実業家です。
彼女はテレマルクの小さな村の出身です。高校時代は成績が悪く、ドロップアウトしてしまいました。
しかし彼女に思わぬ道が開けました。彼女が働いていた大きなガソリンスタンドが、フランチャイルズのオーナーを公募し、彼女も応募したのです。
ノルウェーのガソリンスタンドには、コンビニのような売店が併設され、お菓子や飲み物を買ったり、軽食が食べられます。
このフランチャイルズのオーナー職には、58人も応募がいました。ほとんどが40代の男性です。一方、Stineさんはまだ21歳の時。
自分でも「理由がわからない」としながらも、彼女は見事、17人もスタッフがいるオーナーの職を得ました。
ここ数年、彼女はガソリンスタンドでワッフルを販売しています。
このビジネスに彼女は賭けました。2007年に自分の会社を設立し、翌年にはワッフル原料工場も作りました。
それからも彼女の快進撃は続きます。
南、東、中央ノルウェーにあるほとんどのガソリンスタンド、カフェ、キオスクでワッフルのタネを販売したのでした。
「ここまで成長させるのは、本当に大変でした。でも今は順調に利益をあげています。」
さてワッフルの作り方は、たくさんのレシピが公開されています。砂糖、塩、卵、小麦粉、牛乳、バターなどが原料ですよね。
Stineさんは語ります。「どうやって原料をミックスさせるか、どれくらいの量を入れるかそれは企業秘密です。」 う~ん、聞き出したいですね!
Stineさんはノルウェー人には珍しく(失礼!)、すごい大望を持っているようです。
「私たちは世界で最大のワッフル企業を築き上げたいのです。アメリカのワッフル・ハウス社よりも大きな企業を目指しています。まず手始めに、他の北欧諸国からビジネスをスタートさせたいと考えています。」
そしてまたまた典型的なノルウェー人と違う一面をのぞかせるコメントが続きます。「家族との生活を過ごす時間はありません。仕事が中心です。」
彼女にはぜひアジア市場にも乗りこんで欲しいですね。
12月のサロンにぜひお越し願えればな~なんて、私も「大望」を抱いちゃいました。
いずれにしても、ノルウェー・ワッフルファンとして彼女の事業を応援したいです。
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