ノルウェーの方が好景気なこともあって、スウェーデンから移民が増えていることは、何度か記事で読んだり、話を聞いていました。確かに、オスロのカフェのウェーターやウェイトレスはスウェーデン人が多い!というのが、短期間滞在した私でもすぐに気づくほどです。
ノルウェー語とスウェーデン語は似ているから、そんなに簡単に移住ができていいな〜と羨ましい思いをしていましたが、実際はちょっと違うようです。
新聞記事によると、ノルウェー語が難しい、と苦労しているスウェーデン人が意外といるとか。(Aftenposten紙2009年9月4日)内容をご紹介しましょう。
最近ストックホルムからオスロに移住してきた19歳の女の子2人は、「ノルウェー語の全てが混乱しちゃう」とコメントしています。彼女はノルウェーの新聞を読もうとしましたが、全然わからなかったとか。2人は、スウェーデン人が働いているクラブで働いていますが、お客のノルウェー人は彼女たちのスウェーデン語が分かるそうです。
統計を見てみると、6ヶ月以下の在オスロ・スウェーデン人短期滞在者は2007年に比べて3割増。その中には、ノルウェー語教室にやってくるスウェーデン人もいるそうです。日本人から見れば必要なさそうですけどね〜。
でもスウェーデン人受講者の一人は、「私が思っていたより、言葉の違いは大きかった。私がノルウェー語を書こうとすると、間違いばかり。」と意外なコメントを寄せています。普通のノルウェー人が間違いだらけのニーノシュクを書くようなものですかね。
著名な言語学者フィン・エリック・ヴィンェFinn-Erik Vinjeによると、スウェーデン人の移民は、強制的にノルウェー語教室に送るべきだと主張しています。こわ!
「ノルウェー人は、スウェーデンの映画やテレビ、アーティストの洗礼を受けているのに、ノルウェーからスウェーデンへの輸出はない。」
たしかに、おっしゃる通りです。
本屋にはたくさんのスウェーデンミステリー、スウェーデンのテレビの方をたくさん見ているノルウェー人多いです。でもその逆はないんですね。かなし!
ノルウェー語には、スウェーデン語からの外来語がたくさん入って、スウェーデン語が理解できるのに、その逆はない実態が今の状況を生んでいるのでしょう。
前述のスウェーデン人の女の子2人はノルウェー語講座に通うことを考えているようですが、「でも、最後までついていけるかわかんない」とのこと。
甘えるな〜!!
日本人だってがんばっているんだぞ〜!!
と珍しく、「吼える」スタイルで締めてみました。
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