2013年夏 オスロところどころ


その12〜道に迷ったり〜

2013年6月18日(火) 快晴
工事中のBogstadveien
高校見学を終えて、バスに乗り、オスロ中心地へ戻ってきました。
夕食は、ノルウェー人の友達と約束していましたが、まだ時間があります。
「さて、どこに行こうかなぁ。」と考えていましたが、先日会った友達から「デザインショップのPur Norsk(プールノシュク)が改装して広くなったから、行ってみて。」と勧められたことを思い出しました。
「場所は?」「Bogstadveien を上がった Industriveien にある」とうろ覚えの記憶をもとに、Bogstadveien を上がっていきます。

この通りは、オスロでも指折りの「おしゃれスポット」なハズですが、トラムの工事で騒音とホコリで、おしゃれな雰囲気はあまり感じられません・・・。
さて Industriveien が見つからない私は、すがるように宅配中のおじさんに、「すみません、Industriveien ってどこですか?」と尋ねると、私がノルウェー語で聞いているのにも関わらず、おじさんはあまり流暢ではない英語で「ええっと。どこかな。分からないな。」と言いつつ、親切にもスマホで調べてくれます。
Pur Norsk 外観それでもオスロには Industriveien は見つからず、2人して「う〜ん」とうなり、私が「Pur Norsk で検索してみてください。」とノルウェー語でお願いすると、おじさんは相変わらず、あまり上手でない英語で「Let me see」とか言いながら、検索してくれます。
ようやくサイトが出てきて住所を確認したら、Industrigaten でした。おじさんに「すみませ〜ん、でもありがとうございます。」とあくまでもノルウェー語でお詫びとお礼を伝えると・・・。
「ところで君はなんでノルウェー語ができるの?」と最後に尋ねられ、思わず笑っちゃいました。

ようやく正しい住所が分かって、Pur Norsk にたどり着いた時には、感激のあまり涙が・・・は誇張ですが、「あ、店が広くなっている!」と気づきました。
店内を入ってみると、ノルウェーを代表するキャサリン・ホルムのロータス柄をほどこしたボールがたくさん並んでいます。
可愛いので、水色のボールを買いました。
ロータス柄のボール他の商品は、とても手が出せる値段ではないので、じろじろ見倒して、店を後にしました。

その後、さらに中心地へ戻って、探している本を買うことにしました。
2011年7月、ノルウェーのウトヤ島の大規模テロは覚えているでしょうか?
犯人のアンドレ・ブレイヴィ―クがオスロの行政府で爆弾テロを起こした後、ウトヤ島で開催されていた労働党青年部のキャンプを襲撃し、77名もの命が奪われた事件です。
ブレイヴィークの生い立ちに肉薄したノンフィクション「ノルウェーの悲劇」(En norsk tragedie)という本を何人もの人に勧められたので、「買って読んでみよう」と思っていたのです。

最初、Norli で探したのですが見つからず、係員に尋ねてみると、PCで検索して「Tanum には在庫があるわよ。」と教えてもらいました。
ノルウェーってとかくサービスが悪いと定評がありますが、他の書店の在庫まで教えてくれるシステムは便利だなぁと感じました。
すぐ近くの Tanum に行き、本を見つけます。
ハードカバーは399クローネ!(約6500円)ひえ〜、これは高いわぁ。
ま、ノルウェーはマーケットも小さいし、たくさん刷れないのでこうした高価格になるのは知っていますが・・・。
本棚をじ〜と眺めていると、ポケット判を発見!こちらは169クローネ(約2800円)です。
日本だったら強気のハードカバーの値段ですが、399を見た後は「安い!」と感じ、迷わず買いました。

夕食は、オスロ屈指の高級住宅地に住むノルウェー人の友達の家に招かれていました。
彼女は日本に住んでいた時も六本木ヒルズに住んでいたのですが、オスロの豪邸は「おお!」と感動ものです。
友達は2人の子どもがいるのですが、3人目を妊娠中だということ。
「ノルウェーだから可能なのよね。16時には帰れるし、産休もちゃんとあるし。」
と嬉しそうでした。
友達の家/庭のブランコ
(つづく)


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