2013年夏 オスロところどころ


その6〜ビュグドイ地区散策@小さなお城〜

2013年6月16日(日) 曇り、晴れ

ビュグドイの自然日曜日にノルウェー人がすることは?はい、散歩です。
ということで、私はノルウェー人の友達と一緒に、散歩をすることにしました。
バスに乗って、ビュグドイ地区を抜けていきます。
ビュグドイは、バイキング船博物館、民族博物館、コン・ティキ号博物館など、観光スポットが目白押しのエリアです。
ただ私たちの待ち合わせ場所は、Huk(フーク)と言う海水浴場でした。
ここはオスロの人たちにおなじみの日焼け&水浴び場所です。
といっても、私たちの目的は海水浴ではなく、ビュグドイ散策。
友達は昔から、このエリアに精通していて、設置されている地図を見ながら、「う〜ん、どのコースにしよう?」と悩んでいます。
「問題は、どれだけあなたが歩けるかだよね」と聞かれて、「あんまり自信ないよ」と答える弱気な私。
でも内心、「ごっつい靴、履いてきて良かった〜」と一安心。
日本の「散歩」とノルウェーの「散歩」は、根本的に概念が違います。
ぬかるんだ土や軽い山道が歩ける程度の靴でないと、痛い目に遭います。
犬とランニング
・・・ということで、あまりハードではないコースを選んでもらいました。
といっても、自然のままの軽い山道を歩いたりはしましたが。
木がたくさんあって緑がきれいでした。
マイナスイオン浴びまくり〜。
また散歩&犬の散歩&ランナーの多さにも驚きました!
激しいパターンは、犬を放し飼いで走らせて、自分も後からランニングして付いていく、というものです。

どれくらい歩いたでしょうか・・・。
低い山を上がっていくと、ノルウェーでは見慣れない「小さなお城」のようなものが見えてきました。
Oscalshallって言うのよ」と教えてもらいました。
日本語にすると「オスカーのホール」でしょうか。
ちょうどノルウェー語のガイドが始まるので、約20名くらいのお客さんに交じって、私たちもガイドツアーに参加します。

Oscarshallこの小さなお城を理解するためには、ちょっとしたノルウェーの歴史の知識が必要です。
14世紀から19世紀までノルウェーはデンマークに「連合」の名のもと、実質、支配されます。
しかしデンマークは、ナポレオン戦争で、フランス側につき敗戦国となり、スウェーデンはイギリス側につき勝利国となりました。
スウェーデンは「戦利品」として、ノルウェーをデンマークから「もらう」ことを要求。
その結果、ノルウェーはスウェーデンに支配されることとなりました。
このOscarshallは、スウェーデン・ノルウェー王のオスカー1世とヨセフィーヌ王妃の命によって建設され、1852年に完成したそうです。
ガイドツアーでは、「土足厳禁」というので、靴を脱ぐのかと思いきや、工場みたいにビニールの靴カバーを装着します。
あと室内は「撮影禁止」なので、内部の写真は撮れませんでした。

内部は、ネオゴシック様式とよばれるものだそうです。
まずエントランスから壁面の鮮やかなブルーに目を奪われました(こちらのサイトの写真を参照ください)。
ここは待合室です。
庭園でお誕生日会サロン、ダイニングルーム、寝室と見学していきます。
サガをモチーフにしたデコレーションや、当時の流行であったナショナル・ロマン主義の絵画が印象的でした。
全体的に「ごてごてしすぎていない」感の小さなお城でしたね。
素敵な庭園もありました。
なぜか着飾った男女がたくさん集まっています。
好奇心旺盛の友達は、一団に近づき、「何の催し?」と聞いたところ、どなたかの70歳の誕生日だったそうです。

いずれにしても、壮麗なお城や貴族の館などない、と思っていたノルウェーにも、こんな「小さなお城」があったとは知りませんでした。
なお夏季のみのオープンで、今年は5/25〜9/8までだそうです。
ここは、ヴァイキング船博物館と違って、観光客が押し寄せるスポットではありません。
歴史に興味がある方には特におススメです。
すごい●●なシナモンロール
Oscarshallには、小さなカフェが併設されていたので、私たちはシナモンロールと飲み物を頼みました。
シナモンロールは、今まで食べた中で一番、硬かったです!
これぞ王族の好み?単に作り置きしすぎ?ナゾは尽きぬまま、散策を続けていきます。
(つづく)





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