EU加盟国(特に東欧圏)が増えるにつれ、欧州内での「民族移動」が日本でも報道されています。より高い賃金を求めて、またより安い労働力を求めて、人の流れは生まれているようですね。
かつては、「欧州の最貧国」扱いだったノルウェーも、その流れとは無縁ではありません。
今では、豊富なエネルギー資源、好調な経済成長に支えられ、、むしろ「経済移民の受入国」として、人口が増えていることが報道されました(Aftenposten,
2007年1月6日)。
どんな国からノルウェーへやってくるのでしょうか?
対象国への転出・転入を比較し、ノルウェーへの転入が多い国は以下の通りです(2006年10月1日時点)。
- ポーランド・・・2位以下と4倍差!(ぶっちぎり〜)
- ドイツ
- スウェーデン
「人口増」につながった要因は、こうした海外からの転入+出産数の増加も挙げられていました。人口統計の専門家は、2007年も人口増加の傾向は続くであろう、と予測しています。
この記事には、ノルウェー女性と結婚したドイツ人医師が、ノルウェーで職を得て、家族幸せに暮らしている様子も載っています。「ドイツとノルウェーでは、働き方が違う。ノルウェーの職場の方がもっとリラックスできて、楽しいよ。給料もいいしね」、といろいろな意味で示唆に富んだコメントを寄せています。
確かに、私が10年前にオスロ大のサマースクールに参加した際、ノルウェー就職を希望するドイツ人医学生が何人かいました。みんな、今頃ノルウェーで働いているのかな〜?と、つい遠い目になります(大学には、「医学部学生のためのノルウェー語講座」が用意されてます)。
ただ、こうした人口が増えている地域は、オスロやアーケシュフースといった都市部のお話です。人口流出に悩む国があるのと同じように、ノルウェー国内でも「過疎化」に悩む地域が存在します。
|