2014年 ノルウェーへの旅   
           その7〜フリーメーソンで昼食を〜
    

ノルウェー行きが決まり、Facebookで「何日から何日までノルウェーへ行きます」
とノルウェー語でカキコミをしたら、何人かの友達や知人から「会いたい」と嬉しいコメントをもらいました。
中でも目を引いたのは、「5/17のナショナルデーにフリーメーソン会館で昼食を食べないかい?」とお誘いのメールです。

フリーメーソン・・・・ノルウェー語ではFrimureri と言います。

日本では都市伝説化している「フリーメーソン」。
まるで世界経済を掌握し、裏世界のネットワークを持っているかのように何でも「フリーメーソンの陰謀」をとなえる本もありますよね。

このメールをくれたのは、ノルウェー人の友達Jackの友達で、私も会ったことがあるのですが、ごくごく穏当で真面目なMさんです。
彼が気軽に「フリーメーソン」という単語を使うのにびっくりしたのですが・・・。

私「ねえねえ、ノルウェーのフリーメーソンってそんなに気軽に一般人が入れるの?」
Jack「昔は限られた裕福な人だけが入れたイメージだけど、今は別にそんな秘密結社みたいなことはないよ。平気、平気」
と安請け合いするJack。

「フリーメーソン潜入!」の誘惑に負けた私は同行の友達と一緒に、待ち合わせ場所の国会議事堂前に行きました。
Mさんと「Hei!」とあいさつして、「フリーメーソンはこの近くにあるから」と案内してくれます。
こ、こんな中心地に??
で、あっけなくフリーメーソン会館の入り口へ到着!

入口

そして気軽に中へノーチェックで入れました〜。
2階に大広間があったのですが、中は人でいっぱいです。
民族衣装やスーツを着た男性、そして女性、あと子どももいました。
あまりの人で、私たちの席が見つけられないほど・・・。
ようやく席を確保し、食事という運びになったのですが、まるで学食のように各自トレイを持って、並びます。

学食?

オープンサンドと紅茶、そしてノルウェー国旗がはためくマジパンケーキを選びました♪

ケーキ

席に座って改めて、周囲を見回します。
別に「陰謀話」とかしている雰囲気は全くなく、楽しそうに食事を一緒にしているグループばかりです。
ヘンな期待が高かった分、ちょい肩すかし気味・・・というのが実感です。

テーブル

やがてMさんのお母様とその友達、そして妹さんもそろって、テーブルは賑やかになります。
あまりに周りの喧噪がすごいので、会話はほぼ「怒鳴りながら」。
まるで、ノルウェーのうるさいバーのようです。
みんなでいろいろな民族衣装=ブーナッドを見ながら、「あれはどこの地方、それはあそこね」などとクイズのように当てあいっこしました。
なんて平和な会話でしょう!
フリーメーソンは女性禁制かと思いきやたくさんいるし、子どもまで床にいます。

床の子ども

ただ、ちょっと「不自然」?と感じたのは、オスロにたくさん住んでいる非=西側移民に見える人はほぼいなかったこと。
オールノルウェー人で、私たち二人が「アジア代表」です。
Jackが言っていたように、「ノルウェーのフリーメーソンって陰謀とかと関係ないんだなぁ」と納得しました。

食事を終え、Mさんがフリーメーソン会館の内部を案内してくれた時・・・・
あ、あれは・・・・!

目

ネットで調べましたが、フリーメーソンのシンボルのひとつである「プロビデンスの目」です。
他にもこんなステンドグラスが目につきました。

ステンドグラス

これらを見て、改めて身が引きしまる思いがしました。
「ノルウェーのフリーメーソン、全然、オープン」と思った私に対し、まるで警告のように見守るこれらのシンボル。
実物が見る機会があり、これはこれで貴重なことですね〜。

いずれにしても、普通の観光ルートでは入れない場所であることは間違いないです。
いい体験をさせていただきました♪


(つづく)

norway yumenet official blog 140715より転載しました−



「旅のあれこれ」トップへ戻る
「2014年ノルウェーへの旅」その6へ

ホームへ戻る
Home