ノルウェー夢ネット企画・テーマ別講座・ノルウェー語入門コース第81回
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■日時:2024年7月20日(土) 14:00~15:30 ■会場:オンライン(Zoom) ※ご要望にお応えしてアーカイブ配信(2週間限定)を決定(7/2追記) ![]() ■講師:進行:青木 順子(ノルウェー語講師・通訳・翻訳 ノルウェー夢ネット代表) ゲスト講師:松田 こずえ(まつだ こずえ)さん [プロフィール] 武蔵野大学 教育学部 幼児教育学科 専任講師 おもちゃコンサルタント、こども環境アドバイザー、 こども環境管理士 1級、 レゴ® シリアスプレイ® 修了認定ファシリテーター 専門:博士(社会科学)、保育学、国際保育 趣味:絵本、旅先での美術館巡り、映画鑑賞 経歴:都内私立幼稚園、公立幼稚園勤務経験ののち お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科 博士後期課程修了 都内在住、青木先生のノルウェー語講座の元生徒 著書:『ノルウェーの幼児教育におけるジェンダー平等と公平性-多様で持続可能な社会へ向けて』(明石書店) |
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■参加費:一般¥2000 割引対象者¥1500(ノルウェー語レッスンコース受講中の方) ■主催:ノルウェー夢ネット ■後援:ノルウェー大使館 |
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●参加者数: 21名(スタッフ・アーカイブ視聴を含む) |
●講演内容: 1.自己紹介と私の研究 2.ノルウェーの幼児教育におけるジェンダーの概要 3.研究の紹介(著書について) 4.フォトギャラリー(現地で撮影したものやエピソード) 5.質疑応答 ●参加者の感想から(抜粋): |
・日本では何かと遅れているジェンダーに関する問題、ノルウェーでは乳幼児の段階から偏見を植え付けないように工夫されており、それが人間形成に役だっている要因だと実感しました。お話も資料もとてもわかりやすかったです。 ・お話の内容がよく分かって、勉強になった。 ・素人にもわかりやすい工夫がありました ・保育の内容や考え方、感じ方も日本と違う点が興味深かったです。狭い東京とオスロであっても土地や建物が広く、自然豊かな環境の違いが大きいですが、良いところはどんどん見習ってほしいですね。 青木先生と大久保さんの初めの挨拶や司会進行、締めはさすがだなと思いました。このような意義あるサロンを継続されていることを本当に素晴らしいと思います。 ・以前からジェンダーや幼児教育などのテーマに関心があり参加しました。 北欧の男女平等がどのように達成されたか、一般の人々の意識なども含め知りたいと思っていたので、松田さんのお話が大変興味深かったです。後半の写真からもノルウェーの子どもたちの様子を伺うことができて勉強になりました。 小さな子ども片手に耳だけ参加させていただいていたので質問がしにくかったのですが、またこのようなテーマのイベントがあればぜひ参加したいです。 ありがとうございました! ・学術的な内容のものも時に含んでいただけるとありがたいと思います。 ・課題解決にあたり、アンコンシャス・バイアスをなくす方向にアプローチしていくのだと学べ、とても意義深い時間でした。ありがとうございました。冒頭の背景説明も、聴きごたえがありました。 ・一番興味がある国の一番興味があるトピックスのセミナーで、大満足でした。 ・興味深いお話ありがとうございました。松田先生のご本買いました。読むのが楽しみです。 ・内容がとても興味深く、お話を十分に聴くことができました。ノルウェーが子どもを大切にするためにも、保育の環境設定を大事にしていることを知ることができたのと、保育者自身が生き生きと働けるような工夫をされていることが想像されました。もっと知りたいなと感じました。 ・保育職がケアと女性職というイメージが結びつきながらも、男性保育者が自尊心をもって仕事されており、そこに女性や男性の役割意識というか、性別役割観を受けとめながらも、ひとりの保育者であるということを自分も周りも認めあっているようにも見えました。お昼寝がバギー、玩具にICTもあったりと文化の違いを知ることができて、とても面白かったです。 ・ノルウェーの幼児教育の現状について知ることができました。 ・大変興味深い内容でした。幼児教育に携わっていますが、ジェンダーのこと、公平性のこと、ICT教育はデジタル格差を防ぐために必要だということなど、大変新鮮な新しい気づきを得ることができました。 ・オンタイムで参加できないことはわかっていたのですが、オンデマンド配信があるということで参加させていただきました。オンデマンド配信はありがたかったです。 ・事前にご発表の内容のレジュメがあれば、質問がしやすかったのではないかと思いました。 ●主催者後記: この度は、サロンにお招きいただき、ありがとうございました。 ノルウェーの幼児教育について興味を持ち始めた初期の頃、青木先生のノルウェー語教室をネットで見つけて、どきどきしながら連絡を差し上げた日から、はや数年。そのような小さなきっかけが、今回のサロンで皆様に向けて研究内容を話させていただくという貴重な機会につながり、ご縁に感謝しております。 ノルウェーとの出会い、ノルウェーの幼児教育について知って驚いたこと、その根底に浸透するノルウェーの国民性や子ども観など、私が感じたことをできる限り具体的にお伝えしたいと心がけました。ノルウェーにおいて大切にされている「誰もが尊重され、公平に参画できる社会」が幼児期から目指されていることは、幼児教育に限らず、人が心豊かに生きることにつながるように感じています。これからも皆様と共に考え続けていきたいと存じます。 (松田さん) 実に3年半ぶりの開催になりました!当初は毎月開催していたのがウソのようです。 講師の松田こずえさんはノルウェー語レッスンを受講して下さり、そのご縁で出講していただくことが叶いました。 松田さんの博士論文を書籍化した『ノルウェーの幼児教育とジェンダー平等と公平性』(明石書店)をたくさんの付箋を付けながら拝読しました。 「ノルウェーは男女平等先進国」として知られていますが、その歴史的なあゆみ、さらに松田さんがなぜノルウェー?なぜ幼児教育とジェンダーというテーマに関心を持たれているか、分かりやすく書かれた素晴らしい著書です。 サロンのお話でも、松田さんの「分かりやすさ」は際立っていました。ノルウェーについて知識がない方でも十分に理解できる内容でした。 印象的だったのはノルウェー人の”frisk luft”「新鮮な空気」へのこだわり。保育園外にベビーカーで幼児たちがお昼寝している写真は忘れられません。またデジタル化が進むノルウェーは保育園も例外ではないと分かりました。 ノルウェーの先進性を理解する上で欠かせない「教育」、中でも「幼児教育」についての研究はとても貴重だと思います。 今後のご活躍に期待しています! (Aoki) 気づけば私がノルウェーに在住した時から既に四半世紀。 当時、ノルウェーで驚いたことを思い起こしながら松田さんのお話を聴きました。今回のテーマにおいては、いまだにノルウェーは世界の先を進み続け、日本との格差は広がるばかりのようです。懐かしさ、羨ましさ、諦め、伝え続ける使命感・・・いろいろな感情が沸き起こりました。 これまで様々なテーマでその道のスペシャリストたちからノルウェーとの比較のお話を伺ってきましたが、ノルウェー人と日本人の根本的な思考や体力の違いは、行きつくところは幼児教育なのだと思います。松田さんのような、実務を重ねて柔軟で聡明な方の存在が、きっと日本の未来を誰もが生きやすい社会に導いてくれるはず!心から応援いたします。 主催者としては今回はサロン初のアーカイブ配信にチャレンジしました。アーカイブのみでお申込みくださった方もいらして、ご興味を持ってくださった皆さま、本当にありがとうございました! (Yoko) |
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