2013年夏 オスロところどころ


その1〜怒涛の出発編〜

「うぎゃ〜!」
またもや更新をさぼっているコーナー発見!
「旅のあれこれ」コーナーの最終更新は2009年。
今年は?はい、2013年です。
毎年ノルウェーに行っていたのに、何という怠惰なワタシ・・・。
深〜く反省し、記憶が薄れないうちに、旅日記をつづりたいと思います。


2013年6月14日(金)

小雨まじりの天気でした。都内の自宅から、成田空港に向かいます。
SAS(スカンジナビア航空)のチェックインカウンターは予想よりも列ができています。
荷物が明らかに多い北欧系ファミリーに軽く殺意を含んだ視線を送りつつ、待ちました。
そして早目に出発ゲートへ。
日本なので、搭乗はスムーズに進みます。
自分の席に座って離陸を待っていると、ノルウェー語の機長アナウンスが聞こえてきました。
「霧、遅れ」という単語を拾っていると、日本人CAのアナウンスですべてを理解しました。
「成田空港の霧が原因で離陸が遅れます」。
新聞や本を読みながら待っていましたが、結局、1時間遅れての離陸にです。
小心者の私はちょい不安になってきました。
というのは、経由のコペンハーゲンでの乗り換えが1時間15分しかないのです。
果たして間に合うか?
行きの機内食
でもノルウェー人機長は前向きでした。
「遅れを取り戻すために、飛ばすよ!」みたいなこと言ってるじゃありませんか。
「飛ばせ、飛ばせ!」と心の中で応援しつつ、すぐに機内食が出てきて、肉&豆を咀嚼しました。
飛行機では眠れない特異体質なので、持参したミステリ小説を読んだり、映画をちょっと見たり、長い時間をやり過ごします。

やっとコペンハーゲン・カストロップ空港に到着。
時間は45分くらいしかありません。
小走り気味に、荷物チェック→パスポートコントロールへとクリアします。
肝心のオスロ行きの便は、CターミナルからBターミナルへの移動でした。
空港のお店など一顧だにせず、かなり長〜い距離を小走りで目的地へ向かいます。クロスワードは楽しいよ
で、肝心の出発ゲートに到着したら、出た〜!
例の「これは国内線か?」と見まがうスローな搭乗・・・。
搭乗入口は1つしかなく、しかも1人の兄ちゃんが、ちんたらチケットまたはクレジットカードを機械で読み込む作業をしています。
「走る必要まったくなかった・・・」と今さらながら、北欧人気質を思い出す私。

機内に乗り込むと早速、新聞のクロスワードに夢中な北欧人発見!
なんなんでしょうね、あのクロスワードへの偏愛は。
あ、もちろんヤングじゃなくて、中年以降の人たちです。

予想外に晴れて暑いオスロ・ガルデモーエン空港に1時間ほどで到着。空港はムンク!
空港は、今年の「ムンク生誕150周年」を記念したデコレーションが施されていました。
眠くて疲れ切った私は1枚のみ写真を撮って、荷物のターンテーブルに隣接したTax Freeへ入りました。
コペンで寄る時間がなかったので、オスロでお世話になる友達へワインを購入。
もうこれは、「マストアイテム」です。
私は1本のみの購入でしたが、少しでも安い酒を買おうと北欧人たち(ほぼノルウェー人)は大量の酒を買い込んでいました。

で、小心者の私はまだ悩みがありました。
「果たして、スーツケースは乗り換え便に間に合っている?」
何十回ものろのろと回るターンテーブルを凝視しながら、私のスーツケースはないことを悟ります。
他の日本人乗客も、同じ状態でした。
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ロストバゲージは久しぶりで、取りあえずカウンターへ向かいます。
4つある窓口のうち3つは日本人たちで独占。
私は「荷物がないよ」と担当者に伝えると、PCで検索し、「次のコペンからの便で来るから大丈夫!」と明るく告げられました。
10分ほどで到着するというので、ベンチに疲れ切った体で座り込んで待ち続けました。

ついに、コペン便からの荷物がターンテーブルで回り始めました。
「今度こそ!」と気合を入れて待っていると、ありました〜。
荷物が届くってこんなにもありがたいんだ、って思いなおしましたね。

ぐったりとした体でFlytog(空港エクスプレス)の乗り場です。
窓口で買うとチケット代がもっと高くなるので、自動販売機でチケット購入。空港エクスプレスもムンク
クレジットカードしか受け付けないカード社会ノルウェーならではのシステムでした。

プラットホームに降りていくと、結構な人が待っていました。
行列を作れないノルウェー人たちに混ざって、到着した電車の入り口目指して突進。
席をゲットします。
遅れて乗ってきた同じ車内には、日本人女性と日本語が話せるノルウェー人カップルがいました。
「へえ〜、日本語できるんだ」と二人の会話が断片的に聞こえてくるので、感心しちゃいました。
って、私はノルウェー語できるけど。

オスロ中央駅に到着。
重いスーツケースを引きずりながら、スロープ式のエスカレーターあがっていくと、
「う!」
靴の紐がほどけていて、紐が機械の溝に挟まり転倒してしまったのです。
何とか起き上がろうと足をばたつかせますが、ダメでした。
疲労もMAXで頭が動かなくなっていた私を助けてくれたのは車内で一緒だった日本人女性。
靴を脱がせてくれ、溝から靴を引っ張り上げてくれました。
「本当にありがとうございます」とお礼を述べて、偶然に感謝しました。

金曜の夜。
といってもこの季節だから20時過ぎでも明るいです。
たくさんの人がいい天気を楽しむようにオープンテラスでビールを飲んでいました。
もう観察する気力も体力もなく、ひたすら転んだ膝の痛みを感じつつタクシー乗り場を目指します。
オスロでは当たり前の移民系タクシードライバーに行き先を告げて、シートに身を沈めました。
(つづく)




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