ノルウェー人が日本にやってくる
           その6〜うきうきショッピング編〜
    

さ〜て、このシリーズも6回目になりました。
ノルウェー人のアテンド法を紹介しつつ、生態にせまるというかつてない実験的な試みです!(←誇大表示あり)

外国へ旅してのショッピングは心躍るもの。
日本人はしばしば海外へ行っても、「いろいろな人にお土産を買わないといけない!」と義務感で、自分のものより人のお土産探しに奔走しますが、ノルウェー人は基本的に「お土産文化」ではないので、そうした「お土産プレッシャー」を負っているノルウェー人はほぼいません。

皆さんも容易に想像できるかと思いますが、ノルウェーと比べて日本は買い物できる場所が、「た〜くさん」あります!
それは素晴らしいことなのですが、選択の自由が大きければ、ますます迷いも深くなるというもの。
「いったい、どんな物が気に入ってくれるの?」日本人は迷います。
あまりにも商品が多すぎて、こんな例がありました。
もうずいぶん昔、大阪梅田の阪急デパートで知り合いの知り合いのノルウェー人と会う機会があったのですが、エスカレーターで階を上がりながら、膨大な商品を前に、彼女はため息をつきました。
「日本はあまりに物が多すぎる。行き過ぎた商業主義は、罪深さを感じます」と。
ま、彼女はノルウェーの地方から来日した本当の「キリスト教伝道師」だったので、「物質=罪」という風に考えてしまったのでしょう。
・・・・まさに物欲にまみれた日本人はこうべを垂れます。

そうかと思えば、「東京、ショッピング天国!」と感激するノルウェー人もいるようで。。。
元生徒さんから共通のノルウェー人駐在妻が、「(新宿)伊勢丹をオスロに持っていきたい!」と叫んだとか・・・

さ、本題の「短期滞在のノルウェー人が喜んでくれるショッピング」について、経験などを書きたいと思います。

大人のノルウェー人から特に人気があったのは・・・・なぜか「包丁」です!
日本製はいいとか評判があるのでしょうか? 
特に「Global」ブランドのものが人気でした。
他にも、「刺身包丁が欲しい」というリクエストもありましたね。

概して、大人の女性は「キッチン商品」が面白く映るようです。
きれいな日本製の陶磁器や焼き物は人気があります。和食器
本場、有田焼の地元までお連れしたノルウェー人女性は、まさに「狂喜乱舞」状態でした・・・。
あと変わったところでは、デパートの「リビングコーナー」を散策していた時に、「仏壇」に目を留めたノルウェー人女性たちがいて、「これは何?」と聞かれ、ノルウェー語で説明するのが難しかった経験があります。

大人の男性はそれほどショッピングに執着しないことが多いです。
あまりに執着しないので、困ったケースもありました。
「奥さんへお土産は?」と聞いても、「お土産には興味がない」ととりつく島のない答え。
正直、時間を持て余したほどです。

かと思いきや、今年1月にアテンドしたノルウェー人男性は、「80年代に来日した父が、本物の日本刀を買ったけど空港で止められた」という「武勇伝」を話してくれました。
ということで、「日本刀」への憧憬がヴァイキングの子孫たちにはあるのかもしれませんね〜。

若い学生たちはショッピング好きですね〜。
食べ物はコンビニおにぎりで済ませて、買い物に心血を注ぎます。
洋服はやはり人気。
原宿・表参道エリアへいそいそと繰り出します。学生
びっくりしたのは、「下北沢で自転車を買ったよ」という男の子がいました。
どうやって持って帰ったか・・・ナゾです!


以下、人気があるスポットをリストアップしましょう。

●秋葉原・・・「電気街」としてやはり有名。それほどのマニアでなければ、駅近くの「ヨドバシビル」で十分だと思います。
●かっぱ橋商店街・・・日本人でも「え!」と驚く商品がいっぱい。キッチン用品はもちろん、食品サンプルは根強い人気です。浅草観光とセットで行けますね。
●東急ハンズ・・・分野別にさまざまな商品が豊富なので、ここへ連れて行けば確実に時間はつぶせます。お弁当箱用のグッズなどもカラフルかつユニークで飽きません。
●伊東屋・・・特にデザイナー系の学生たちに大人気。他にも、ノルウェーでは手に入らないステーショナリーが充実!値段も日本の方が安い!
●ヴィレッジバンガード・・・私はアテンドしたことないのですが、やはり若い学生たちには楽しい場所と聞いています。「まんだらけ」もそうですね。
●無印良品・・・北欧ライターの森百合子さんのお友達をアテンドした時、無印でのはじっけっぷりはすごい印象に残っています。ノルウェーの「MUJI」より商品豊富で安い!
●原宿・表参道・六本木ヒルズ・・・ファッションブティックがたくさんありますし、キディーランドも面白いですね。
●デパート・・・特に時間に余裕のないゲストにオススメです!デパ地下は覗くだけで楽しいですし、ノルウェーには「デパートらしきデパート」がほぼ無いので、見飽きません。
●鳩居堂・・・「和」素材のものが豊富にあるので、覗くだけでも楽しいです。

上に挙げたところは、まぁ「無難」なスポットですが、散策中に思わぬ店がノルウェー人の「心の琴線」に触れるようなこともあります。

やはり北欧ライターの森百合子さんのお友達と銀座を歩いている時、「こんな店が銀座に??」というような、正直、日本人は入らないような靴屋でノルウェー人の足は止まりました。
彼女はそこで手ごろな値段のレインシューズを買ったので、「何が、どこでノルウェー人の心の琴線に触れるかわからない」と思った次第です。
これは私たちがノルウェーに行って、結構な値段の「○ロール人形」を買う行為と似ているかも?

ショッピングの際の注意点について触れると・・・・
断然、「クレジットカード」です!

ノルウェーは、ガム1個でもカードで買い物しちゃうような国です。
従って、ノルウェー人は旅先でも気軽に「カード」で買い物しようとします。
ただ、カードでナゾなんですが、なぜか店によっては「使えない」場合がありますよね。何度試しても「エラー」表示・・・。
ノルウェー人はカードを複数持っている場合が多いですが、全部、「エラー」。
では現金で買い物しますか、という段階になって、それほど現金を持ち歩かない習慣のノルウェー人は「お金ありません」というケースは、何度も経験しました。

または日本では、カードは使えない店がノルウェーよりも多いです。
そうした場合も、現金が必要になりますが、やはり「キャッシュ持ってないです」ということになってしまいます。

ATMでキャッシングすればいいのですが、やはりノルウェーから持ってきたカードは「受け付けません」となった経験があります。
こればっかりはホントに理由はわかりません!
ノルウェー人本人もイライラがたまるし、なんかアテンドしているこちらの方が「すみません・・・」という気分になってしまいます。
最悪、立て替えてあげる、ということになることもあるので、アテンドする側がある程度の「キャッシュ」を持っていた方が安心ですね。

私が女だからかもしれませんが、ある程度、ショッピングに興味のあるノルウェー人をアテンドする方が楽しいですね〜。
観光の合間にショッピングを入れた方が、時間もつぶせます。
ということで、最初に「何か買いたいものがある?」と探りを入れておくのも、スケジューリング段階で必要でしょう。

・・・さて次回は・・・すみません、まだ決めてません・・・


norway yumenet official blog 140317より転載しました−



「旅のあれこれ」トップへ戻る
ノルウェー人が日本にやってくる その5へ
ノルウェー人が日本にやってくる その7へ

ホームへ戻る
Home