夢ネット特選インタビュー
ダーリンはノルウェー人

ノルウェーの国民的歌手、シセルの代表曲「Kjærlighet」(愛)のサビ部分、”ヒャ〜リヘ〜”が、このインタビューのテーマソングです。
夫がノルウェー人、恋人がノルウェー人というカップルに、楽しくお話をうかがう企画ですが、何となく短命の予感。。。

  Yokoさん & Trulsさんご夫妻 (06.2.7)

プロフィール
妻 Yokoさん: ピアニスト
夫 Truls(テュルルス)さん: ビオラ奏者
コメンテーター Kさん: Yokoさんのお母様(日本在住)
   
  6年程前、ノルウェーの音楽学校に留学していたYokoさんが同じ学校に通うTrulsさんと知り合ったのがきっかけ。
  現在はオスロの同じ職場で働いていらっしゃいます。
  
羨ましくなるほど息がぴったりのお二人
普段の生活では、ノルウェー語を使っているんですか?
  • はい、100%ノルウェー語です。
    0.001%は日本語を使っているんじゃない?

コミュニケーションする上で問題はありませんでしたか?
  • コミュニケーションでの問題というより、カルチャーギャップのようなものがありましたね。最初のころは、私はもっと勉強に集中したい派で、彼はリラックス派でした。
    そうだね。コミュニケーションというより文化の違いかな

で、今はお互いに影響を受けましたか?
  • はい、そんなに仕事、仕事ではなくて、もっとリラックスするようになりました。
    僕はもっと真面目になったかな?

Yokoさんはノルウェーで暮らしていますが、ノルウェーの良いところを教えてください。
  • 仕事をしながら、ちゃんと家族との時間が持てて、ノルウェーは暮らしやすいところです。
  • 世界で一番ですね!
  • そう、世界で一番。
  • でも仕事がなくて家族がいないと、ノルウェーで暮らすのはつらいかも。特に外国人は仕事を見つけるのが大変ですから。
確かにノルウェーのクリスマスを見ても、家族がいないと悲しいですね。
  • はい、そう思います。

では逆に、ノルウェーであまり良くないところは何ですか?

  • 娯楽が少ない!(キッパリ)食事に関しては自分たちでいろいろ作っているので、つらくないですよ。でも暮らすのはオスロが限界です。あそこ以上の田舎では暮らせません。

お二人は同じ職場で働いていらっしゃいますよね。いかがですか?

  • 彼がいることは、とても大きな支えです。
  • 同じ職場といっても、働くセクションは違うので、いつも一緒というわけではありません。
  • でも時々、一緒になるんですよ。共通の友人が持てるし、仕事についていろいろ話せるからいいですね。お互いに分かってますから。

将来、日本に住んでみるといった計画はありますか?

  • 例えば、2〜3年だけ住んでみたいですね。まあ、彼の仕事を見つけるのが大変そうです。
    日本の冬だったら住んでもいいですね。山が好きなので、「日光」がお気に入りの場所なんですよ。あと温泉とスキーという組み合わせも最高です。でも日本の夏は耐えられません!

Yokoさんにお聞きしたいのですが、ノルウェー人男性についてどう思いますか?

  • シャイな人が多くていいですね。こわそうに見える人でもシャイなところが「かわいい」って思いますよ。適度な距離感が保てて安心です。ノルウェーの女性は強いですね!私は日本では「強い女性」の方だと思ってましたが、ノルウェーの女性にまざるとちょうど良いのかも。
  • 本当に、彼女は強くなりましたね。ノルウェーに留学してから、どんどん変わっていきました。身なりとか構わなくなりましたね〜。
  • はい。本当に構わなくなりました。

ノルウェー人の恋人がいても、ノルウェーで暮らすとなると仕事の面などで不安に思う日本人女性を知っているのですが。

  • 言葉は大切ですよね。ただ、特別なテクニックや教育をお持ちの方だったらば、道は拓けるのではないでしょうか。私自身、音楽を勉強し、音楽に関わる仕事をしていますから。何か特殊技術がないと残念ながら、難しいかもしれません。

お休みの時は、どんなことをされてますか?

  • クロスカントリーを楽しんだり、森が近くにあるのでよく散歩に行きます。
  • 二人ともお料理が好きなので、一緒に作ります。彼は、日本食は全て大丈夫なんですよ。
  • つい昨日もお寿司屋さんに行ったのですが、彼はたくさんトロやウニを食べていて驚きました。もっと安いネタを選んでくれても良かったんですけどね。

お二人はオスロに住んでいますが、おススメのレストランはありますか?

  • レストランですか。。。う〜ん、難しい。レストランよりカフェなら居心地のいい場所ありますけど。
    夏の期間だけオープンしている、フィッシュレストランのSolsidenがお勧めですね。場所はアーケルブリュッゲ近くですhttp://www.solsiden.no/english.htm)。
    やっぱり夏で見晴らしがいいのは、Ekeberg Restaurantですね。味はそれほどでもありませんが、景色がとてもいいですよ。http://www.ekebergrestauranten.com/index2.cfm)。
    いずれにしても、外食は高くつきます。所持金を使い切る気持があれば、楽しめるかも。
    そう、外食は高いです。家で作るのがいいですね〜。

前回インタビューに登場していただいたご夫妻は、日本とノルウェーの両方で生活をされる予定とうかがいました。

  • 東京とオスロの両方に家があるといいな〜って思います。ただ、仕事をするのはノルウェーの方がいいですね。勤務時間も短いですし、お休みもちゃんとありますから。
    オスロだとすぐに森に行けます。でもそんな暮らしは東京では難しいですよね?

お話をうかがっていて、とても理想的な暮らしをされているとわかりました。うらやましい限りです。今日はありがとうございました。



■お知らせ
Yokoさんは、オスロやベルゲンでノルウェーと日本人の交流を目的とした「たのしいかい」に参加されています。近いうちに東京支部が本格スタートされるようなので、ご興味のある方はまずサイトをご覧くださいませ。http://tanoshiikai.ojaru.jp/

インタビューを終えて
今回はYokoさんのお母様も加わり、賑やかでとても楽しいインタビューでした。要所要所はお母様がまとめて下さいました。ありがとうございました。
とりあえず、インタビュー企画が1回で終わらなくてホッとしています。これからもインタビューに出てくださる方をお待ちしております!

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  Shigekoさん & Egilさんご夫妻 (05.11.1)

プロフィール
妻 Shigekoさん: 個人事業主
夫 Egil(エギル)さん: ノルウェーで研究職。雑誌「ドナルドダック」の収集家としても知られる。
   
  Shigekoさんが日本語を教えていたクラスに、Egilさんが生徒として通っていたのが、出逢いのきっかけ
  現在は、Egilさんが日本とノルウェーを往復する生活
ボケとツッコミがぴったりのご夫妻
普段は、お互いに何語で話しているんですか?
  • 日本語、英語、あとちょっとだけノルウェー語も使っています。
  • Shigekoは、自分で思っているよりも、ノルウェー語がわかっています。僕の両親や妹弟にノルウェー語で電話をかけていましたよ。
  • いいえ〜、全然わかってないんです。

Shigekoさんは、自分のノルウェー語能力を過小評価しているんですね
  ところで、日本でのカルチャーショックはありましたか?

  •  日本人の礼儀正しさに驚きました。でも、本音と建前というか二面性を感じますね。まあこれは、ノルウェー人にも当てはまりますが。日本でのビジネスライフは、僕の分野ではあまり言葉の問題は感じません。ただ、年配の日本人と話をすると、考え方がコンサバティブで新しいことを試そうとしない、といった壁を感じます。若い世代はもっと柔軟ですが。ノルウェーでは、もっと物事のプロセスが単純で、決定までに時間がかかりませんね。

お互いにコミュニケーションの問題はないのでしょうか?

  • 大体、考えていることはわかります(苦笑)。
  • おそらく、コミュニケーションは問題ないけど、考え方の違いはありますね。
  • Egilは、決断・行動がとても迅速。というか、せっかちなくらいです。我慢強くないですね。
  • Shigekoは、逆に慎重で我慢強いですよ。

へ〜、そうなんですか。何となく、ノルウェー人は銀行でも郵便局でも、少ない窓口に我慢強く並んでいて、日本人の方がせっかちというイメージがあったんですけどね。

  • でも、Egilはせっかちです。
  • 僕は、普通のノルウェー人と違うから(笑)。

どちらの国にいる方がより快適ですか?またいいところを教えて下さい。

  • 日本にいる時の方が、楽しい!
  • だって、日本の悪いところは見ないようにしているもんね。
  • そう、僕は日本の悪いところは無視しています。
  • なかなか、この答えは一概に言えませんが。例えば、教育については、日本よりノルウェーの方がのびのびしていて、いいなと思います。日本では、どんどん教育環境が悪化していますよね。
  • そんなことはないよ。僕は逆の印象だな。ノルウェーの子どもたちだって学力低下の問題はあるし。
  • でも、国連の調査でノルウェーは「世界一暮らしやすい国」に選ばれたでしょう?
  • あれはおかしいよ〜。

思えば、お互いの国にいい印象をもっているのは素晴らしいことですね。他に好きな点はありますか?

  • 日本の雰囲気。あと「自由」を感じます。「食べることの自由」!(笑)
  • 表現するのが難しいのですが、例えば、夫の職場に行っても周りの人がほっとしてくれる、構わないことはいいですよね。日本では、職場になんて行けないでしょう。あと、自由な雰囲気が好きです。また、「禁煙法」のおかげで、レストランなどがNo smokingなのも、いいですね。

おふたりの出逢いは、先生と生徒という立場だったそうですが、互いの第一印象は?

  • まじめで優しい人だと思いました。いつも教室に早めに来ていましたね。クラスは、ヨーロッパ系の生徒が少なく、中国人などアジア人が多かったです。周りを中国人グループで囲まれても、へっちゃらなところが印象的でした。
  • まず彼女から、名前のつづりを聞かれたことを覚えています。当時はまだカタカナが書けなかった。Shigekoはとてもきれいで優しく、楽しくて、先生として優秀でした。

お互いに好印象を持ったわけですね。将来はどのように暮らしていくつもりですか?

  • ノルウェーと日本に家を一軒づつ持って、1年のうちノルウェーで7〜8ヶ月、残りを日本で過ごせるようにしたいですね。

では、ノルウェー人男性と付き合いたい日本女性にアドバイスはありますか?

  • ノルウェー人の男性は、親切で優しく、思いやりがあります。Egilの友達もみんな、私にとても気を使ってくれるんですよ。おすすめですね〜。
  • 日本人の男性も、優しいよね?

何かと日本にポジティブなEgilさんですが、日本の銀行にだけは苦い経験があるようです。

  • 官僚的で、外国人に対して理解がない。門戸を閉ざしていますね。大企業が大事で、個人客を粗末にしているのも、腹立たしいです。

銀行の人が読んでくれることを願いつつ。。。
  今日はとても楽しいインタビューをありがとうございました。


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