各回のまとめ
ノルウェーについて学ぶサロン・講座レポート


第68回「北欧映画祭の魅力と展望」
〜TNLF実行委員会代表が語る奇跡的な日々〜


開講日時: 2014年7月19日(土) 13:00〜15:00
参加者数: 10名

●テーマ紹介文
北欧好きの方、映画好きの方ならば、冬になると心待ちにしている「トーキョーノーザンライツフェスティバル(TNLF)」。
パンフレットを頂くと、「今年はどんなラインナップだろう?」とウキウキしてしまいます。
この映画祭のおかげで、ノルウェー映画だけではなく他のユニークな北欧映画も観る機会を得ました。
今回のサロンでは、映画祭の実行委員会でフェスティバルディレクターを務める笠原貞徳さんをお招きいたします!
以下、ご講演の内容です。

ここ数年、多くのノルウェー映画が劇場公開され、DVDで発売される機会も増加しています。
ノルウェーの女優ノオミ・ラパスが主演した『ミレニアム』シリーズの世界的な成功が代表的ですが、日本でも年々北欧の映画やドラマの評価はうなぎのぼりです。
そんな北欧映画への注目が高まりだした2011年から『トーキョーノーザンライツフェスティバル』は、ノルウェーを含む北欧5カ国の映画の新作・名作を厳選して毎回14作品ほどを渋谷の映画館ユーロスペースにて、2月の中旬の一週間、北欧映画祭として開催を続けています。
映画祭というイベントは、コストと人手が非常にかかる上に収益が少ないため、企業や自治体が母体として組織・運営することでなりたっているケースがほとんどです。
しかし、トーキョーノーザンライツフェスティバルの実行委員会は、これまで基本的にボランティアを集わずに、約20名ほどの有志が、まるまる一年間を費やして、企画・準備を行い、運営を行ってきました。
こうした有志による映画祭が続けられていることは、常々『奇跡』的なことだと感じています。
そんな、私たちが巡り会えた『奇跡』についてや、北欧映画の魅力についてお話させていただけたらと思います。

日頃、とてもお忙しい笠原さんですので、本サロンがとても貴重な機会になることは間違いございません。
映画祭にまつわるあんな話、こんな話、いろいろ伺っちゃいましょう。

ノルウェー語ワンポイントレッスンは「映画の感想を言う」です。

●講師
青木順子(ノルウェー語翻訳・講師 ノルウェー夢ネット代表)
ゲスト講師 笠原 貞徳 (かさはらさだのり)さん
         トーキョーノーザンライツフェスティバル(TNLF)実行委員会
         フェスティバルディレクター
         制作プロダクション「有限会社シーハウス」を経営しながら、
         トーキョーノーザンライツフェスティバルの運営を2010年から続けています。
         学生時代から大泉東映撮影所でドラマの美術スタッフとして映画やVシネマの
         撮影現場を多数経験。
         音楽番組やビデオクリップ等の製作に従事した後、1996年からWEBと動画の
         制作会社「c-house」を立ち上げ数百のWEBサイトを制作。

●講演内容
講師プロフィール/トーキョーノーザンライツフェスティバルの誕生から開催までの日々/トーキョーノーザンライツフェスティバル 4年間の戦略と体験/世界が注目し始めた「北欧映画」の魅力/トーキョーノーザンライツフェスティバルでの「ノルウェー映画」上映作品

●ノルウェー語レッスン
映画の感想を言う 〜Å veksle meninger om filmen

●付録
新規参加の方には・・・語学資料「ノルウェー語とは」、Style NORWAY13
       その他 大使館やフィンツアー提供の資料

●主催者後記
朗らかなお人柄の笠原さん
三連休の初日、普段以上にアットホームな雰囲気のサロンとなりました。
きっとそれは、ゲスト講師、笠原さんのお人柄によるものが多かったかもしれません。また、「TNLF」スタッフの雨宮さんもご来訪くださり、いろいろと面白い「裏話」を聞くことができました。
2011年にスタートした映画祭。2月の1週間のために、スタッフのみなさんが1年をかけて準備しているご様子は、「本当に皆さん、好きじゃないとできないなぁ」と感心しました!
映画祭スタートまでの紆余曲折は、今は笑い話でしょうが、当事者ならではの必死さが伝わりました。笠原さんは「ないないづくし」と表現されていましたが、今では多くの北欧ファン、映画ファンが心待ちにする映画祭になっているので、それはやはり笠原さんを始め、スタッフの皆さんの奔走が結実したのだと思います。
他にもたくさん印象深いお話しを伺うことができましたが、オフレコにした方がいいと思うので書きませんね〜。そうです、参加された方の特権です!
偶然と奇跡、その連続で映画祭は産声を上げ、そして継続していく。
映画祭の運営スタッフは大変でしょうが、私も同映画祭のファンとして、今後の継続とそして他分野への発展へと期待しています。
笠原さん、雨宮さん、そして何よりも「トーキョーノーザンライツ」で映画を観ていないのにも関わらず、興味を持って参加して下さった皆さま、どうもありがとうございました♪
(Aoki)

とても楽しい時間でした。
皆さんが、トーキョーノーザンライツフェスティバルに来たことがないと聞いて、少しショックでしたが、またいらしてもらえるように頑張ろうと思いました。
この活動を通じて、凄くいいネットワークが出来ていると実感しています。
また、本日はいろいろと勉強になりました。ありがとうございました。
(Kasahara)

カミングアウトすると、アウトドア派の私は滅多に映画は観に行きません。期間限定のこのトーキョーノーザンライツフェスティバルには、タイミングが合わず、足を運んだことがない一人です。ごめんなさい!
きっと、北欧というつながりがなければ、一生、聞くこともなかったであろう映画祭主催者、笠原さんのお話は、“こんな私”にはとても新鮮で面白かったです。
主催メンバーの方々のお人柄や努力に加えて、目を付けたのが「北欧」だったことが、実現と継続の「奇跡」を生んだ一つのポイントだったと感じました。やりたいことが明確で情熱を持った人たちが困っていれば例え前例がなくても、身分や地位は関係なく助けてくれる人が現れる、あっという間に輪が広がる、まさに北欧らしい軽快さですよね。
既に来年も2/7からの開催を予定しているそうですが、“こんな私”でも裏話を聞くと興味が出てきて、行ってみようかな、って気になっています。スキーやマラソンの季節に重なるのが少し懸念なのですが・・・・。
お話の全般から、それほど大変なことを毎年続けるパワーには驚かされるばかりでしたが、今後ともTNLFが愛され続けるイベントとして定着しますよう、スタッフの皆さまの更なるご活躍を期待しております♪
(Yoko)



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