各回のまとめ
ノルウェーについて学ぶサロン・講座レポート


第51回「ノルウェー人のライフスタイル」
〜旅先で出会った人々の事例から〜

開講日時: 2011年9月17日(土) 13:00〜15:00
参加者数: 19名

●テーマ紹介文
初夏のノルウェーを楽しむツアーを催行しました。
ご参加者の面々、お天気、人々との出会いの全てに恵まれ、ノルウェーの美しい自然と空気を満喫しました。
通常のツアーとは違い、私たちの旅は「現地の人々とのコミュニケーション」もまた大きな目的のひとつでした。
ノルウェー人の一般家庭や、高齢者施設の訪問がプログラムに盛り込まれましたが、他にも各所で人々との交流、語らいの時間を持つことができました。
年齢や立場によらず、様々なノルウェー人の「選択肢の多いライフスタイル」に触れることができたと思います。

さて、今回のサロンでは、そんな旅先で出会った、若い夫婦、シングルマザー、高齢者の方々の事例を中心に、ノルウェー人の豊かなライフスタイルの一端をご紹介いたします。 「誰もが生きやすい社会」を可能にするノルウェーという国のしくみや、ノルウェー人の思考の特徴にも迫ってみましょう。
さらには、ツアー中に撮影した数々の写真から、ノルウェーの自然や街角の風景を解説つきでお楽しみください。
ノルウェー語ワンポイントレッスンは「家族について尋ねる」です。

●講師
青木順子(ノルウェー語翻訳・講師 ノルウェー夢ネット代表)
大久保陽子(ノルウェー夢ネット/NPO法人高齢社会の住まいをつくる会事務局長)

●講演内容
はじめに・ノルウェーツアーの実施概要/ノルウェー出であった人々の事例・シングルマザーのライフスタイル〜カーリさんの場合・若い夫婦のライフスタイル〜アンネさんの場合・元気な高齢者たちのライフスタイル〜高齢者センターに通う方々の場合/初夏のノルウェーを訪れて(写真紹介-ベルゲン観光,フロム・フィヨルドツアー,オスロ街歩き)

●ノルウェー語レッスン
家族について尋ねる Å spørre om familien
●付録
新規参加の方には・・・語学資料「ノルウェー語とは」
       その他 ノルウェー大使館、フィンツアー、スカンジナビア政府観光局
            提供の資料多数

●主催者後記

実は自身でプロジェクターを使うのは初なのですまさか私が「●●さんと行くツアー」の●●さんになれるとは思っていませんでした。
何年も前から、フィンツアーの方に「やりましょうよ」と言われていましたが、すべて「冗談」だと受け流していたのです。
しかし、準備に1年以上かけて遂に今年の6月に「ノルウェー案内人青木順子さんと行く”ベストシーズンのフィヨルドとオスロ暮らしを感じる旅8日日」が催行されました。
幸い参加者の方にも恵まれ、またノルウェーでもいろいろな人との出会いがありました。今回の旅の目的には「現地の人々とのコミュニケーション」があったので、それが叶いました。
シングルマザーのカーリさんのお宅訪問では、彼女がノルウェーで充実した生活をしていることが、強く印象に残りました。サロンでは、シングルペアレンツが受けることができる様々な生活のサポートをご紹介しました。
またYoko管理人の友人、アンネさんともフログネル公園でお会いしたのですが、彼女はパートタイムで働く若いお母さんです。ノルウェーのパートタイム労働は、労働時間は限られているだけで、労働条件はフルタイム労働と権利は同じです。
そうした働き方の「選択肢の多さ」が、女性の就労率の高さにつながっていると解説いたしました。
後半ではYoko管理人が撮ったたくさんの写真をお見せし、ざっと解説を交えながらお話しました。通常の「駆け足」ツアーではなかなか撮れない写真ばかりだったと「自画自賛」しています。たくさん歩きました!
今年は最初の年で、まだまだ反省点はありますが、これからさらに「案内人」としてバージョンアップし、よりツアーの充実を目指していきたいと思います。
(Aoki)

今回のサロンは超久々に、プレゼンターとして、お話させていただきました。
私のお伝えしたパートは、ツアー中に訪問した高齢者センターの方々の暮らしぶりです。企画の段階から個人的にもとても楽しみにしていたところで、日本の福祉事情に少し詳しいこともあって私が担当することになりました。
高齢者センターのカフェツアーパンフレットの制作時からこだわっていたのは、視察旅行にありがちな”見学”ではなく”訪問”という内容でした。高齢者センターのスタッフの方々、利用者の方々と直に会話し、交流を深めることで、その場の居心地の良さを体感的に知ることができました。
私のカタコトノルウェー語でもとても役立つのです。
私たちを温かく迎えてくださり、お土産に持参した千代紙で作った鶴や兜にもとても感激してくださった皆さんの笑顔が印象的でした。
ノルウェーの福祉事情が必ずしもバラ色ということはなく、移民問題や地域格差といった多くの難題も抱えています。それでも縦割り社会の日本に比べて、ネットワークが広く、高齢者たちの個性が大切にされながら、生き生きと生活するためのベースが整っているように思います。
改めて、年齢や性別に関係なく、誰もが人生を楽しむ権利があるんだと、学んだ旅でした。
私自身は、今回のツアーに参加させていただいてたくさん走りました!もし、次回があれば更にアクティブに動きたいです。(と言う勝手な行動は、ツアー案内人に睨まれそうですが・・・)
最後に、時間配分がぎりぎりで慌ただしいプレゼンになってしまいましたが、ご清聴くださった皆様に心より御礼申し上げます。
(Yoko)

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